No. 2009年11月の出来事1
力を抜く
11月2日~7日まで行われた、バンクバーオリンピックでの競技会場となるウィスラーでの滑走練習が終りました。6日間で12本。たったこれだけしかオリンピックの本番まで滑ることは出来ません。世界一高速で、難しいと言われるこのコースを攻略するには少な過ぎる本数です。
今回一番苦労したことは、コース終盤のスビードが増して来てからのライン取りです。最も速い選手で時速145キロまで出ました。そうしたスピードの中で瞬間的に状況を判断し、ソリを操作するのは本当に難しいです。瞬間的に物事を判断するという時には、ついつい焦ってしまうことが多くミスを起こしやすいように思います。私もしばらく焦ってしまい、冷静な判断が出来ず、操作のタイミングが全く合いませんでした。
この6日間は、常に「焦るな、冷静に、余裕を持って」と言い聞かせながら滑りました。不思議なものです、練習も残り2日となった時からスピードが増して来ても勇気を出して肩の力を抜いてみると、これまで良く見えなかった目の前の状況が良く見えて来るではありませんか、それもスローモーションのように。何故、このような現象が起こるのか解りませんが、余裕が無い時こそがむしゃらになるのではなく、焦らず少し力を抜くということが重要であることを改めて痛感しました。(余裕が無い時に、余裕を出すには勇気が要ります)
お陰で滑走もまともになりました。
これって、科学的に証明されていることなんでしょうか?