| |
 |
|
 |
 |
|
 |
|
|
|
No. 2005年11月の出来事
05/06 ワールドカップ第1戦が終わった
|
11月10日オリンピックシーズンのワールドカップ初戦がカナダ・カルガリーで開催された。天候は晴れ。いつもは凍えるぐらいに寒いカルガリーであるが、この日は朝から気温が高く、生暖かい風が吹きつけた。
レースの日はいつも早めに起床し、ホテルを出る前にうっすらと汗をかき、体を温め神経を目覚めさせるようにしている。(朝が苦手な私には辛い作業である)
この日は午前5時半に起床し、ホテルのフィットネスルームで軽めの運動をし、朝食を取り、午前8時15分にホテルを出た。会場に到着後すぐにビジョントレーニングでより体の五感を研ぎ澄ませ、本格的なアップに入る。
10時04分レース開始。
氷は、水がまかれて輝きがあり、いかにも好タイムが期待できそうである。私の滑走順番は、7番。前日に監督から「ラッキー7 だから好成績が期待できる」と言われゼッケンを渡された。ゼッケン番号1番から始まったレースは、あっという間に自分の番になった。緊張をしないはずがないが、全身が硬直するものではなく、体の興奮を覚えるものであった。春先から取り組んできた「片手押し」の成果を試すときが来た。
『一歩目を力まずに体を前傾させるのに合わせてサラリと踏み出し、徐々に回転を上げ加速させる』、これが自分のイメージである。一歩目を踏み出した瞬間、体の重さを感じる。2歩、3歩、4歩、理想の加速がない。押し出しからソリに乗り込むまで約3秒ほどであるが、長い時間に感じた。乗り込んでから、1コーナーが過ぎ、2コーナー、3コーナーと進み14コーナーを過ぎればゴールである。3コーナーを出てほんのわずかソリがぶれる。8コーナーを出ても同じくソリがぶれる。9コーナーを出て左壁に大きくソリをぶつける。1本目のタイムは、56秒99。10位だった。(決勝に進むためには1本目で20位以内に入らなければならない)
決勝開始は12時04分。私の滑走順は10番。
力まず体の前傾に合わせて足を出す。徐々に加速する。イメージは完璧であった。しかし、体がいうことを利かない。重い。ふと、何かが脳裏をよぎった。滑走は自分のイメージ通りほぼ完璧であった。好タイムが出たに違いないと確信し、電光掲示板を見る。タイムは57秒89。17位1本目の10位と2本目の17位を合わせると総合で16位であった。
完璧だと思ってゴールしたのに、思ったよりタイムの延びがなかったときほどガックリすることはない。思いっきり物を投げつけたり、大声を出したりして悔しさをあたりかまわず吐き出してしまいたいと思うが、それは私が最も恥ずかしいと考える行為である。何をするにしても自分の意思が働きそうしているのだから物に当たってもしょうがない。
早く気持ちを切り替えて、何が原因であり、改善策は何かを考え次へ進む努力をした方がカッコイイ。こうありたいものだ。しかし、悔しさはいつまでたっても消えない。好物のビールを飲んで気持ちを切り替えるとしよう。日本で応援してくれる皆さんに、本当に申し訳ないと思う。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
 |
|